営業担当

川合 義宣

Privia誕生時から営業を担当。

営業担当 川合 義宣営業担当 川合 義宣

マーケットに衝撃を与えたPriviaの誕生

Privia開発の際には営業も企画段階から加わり、特に価格設定などでさまざまな意見を交換していました。いよいよ完成し、発売前に実機に触れてみたのですが、あの音と鍵盤でメーカー希望小売価格66,150円(税込み)という価格(発売当時)を実現していたことに、自分でもびっくりしましたね。これは画期的な商品が出来たと思いました。
発売1週間後、国内のさまざまな楽器が集う「楽器フェア」が開催されたのですが、出展されたPriviaに大きな人だかりができて、その光景は今でも強烈な印象として残っています。業界や一般ユーザーの方々が大勢集まって、本当に1日中Priviaのまわりは賑わっていました。当時、機能だけ比べれば同じような内容の製品も他社から発売されていたのですが、あれだけ小型・軽量で、さらにあの価格はまさにオンリーワンだったのだと思います。

電子ピアノの市場を拡大

電子ピアノの市場を拡大

発表した時の反響からも、Priviaは間違いなく大きくなる商品だという確信がありましたので、先ずは流通の方々に商品を理解していただくことが先決だと考え、各地で商談会・発表会を徹底的に行いました。その時には、革新的な電子ピアノだということを一瞬で印象付けるために“ニューコンセプト電子ピアノ”というワードを使って紹介していたのを覚えています。また、店頭での陳列にも工夫を凝らし、1面で3台の商品をセットできる新たな什器もPriviaのために製作しました。その結果、800店舗だった国内のカシオ楽器取扱店舗数が、1年の間に2.5倍の約2,000店舗まで一気に拡大し、それまで狭い世界の中にいた電子ピアノという楽器を、広くマス化することに成功しました。頑張れば頑張るだけ、Priviaは市場へ広がって行く。今振り返ってみても「大変でしたが、とにかく楽しかった」という印象が強いです。

電子ピアノの市場を拡大

初号機PX-100の思い出

これまで扱ってきましたPriviaの中で一番思い出深いのは、やはり初号機となるPX-100ですね。大げさに聞こえるかもしれませんが、爆発的に評価をいただいて、爆発的に市場へ出回った、そんな印象が心に焼き付いています。ほかにシリーズ2モデルも同時発売されたのですが、これらを牽引してくれたのも、PX-100だったと思います。もうひとつ、今だからお話しできるのですが、当時10万円台の価格帯が主流となっていた電子ピアノにあって、Priviaが低価格競争を起こしてしまうのではないかと懸念の声も業界の一部にあったのです。しかし、その後の電子ピアノ市場の拡大を見ると、それは完全に取り越し苦労でした。Priviaは眠っていた潜在ニーズを掘り起こして新たな市場を開拓し、それまでの電子ピアノユーザーの皆様も、それぞれにニーズ沿ったピアノを選ばれ続けていたのですね。Priviaの価格設定はチャレンジでしたが、大きな成功につながってくれたと思います。

オンリーワンであり続ける。それがPrivia

Priviaが皆様に支持をいただけている理由を一言で表すなら「オンリーワン」の言葉がぴったりだと思います。他にはない価値を持った商品ということですね。しかし、マーケットで日々さまざまなモデルが生まれているなか、これからもPriviaが「オンリーワン」であり続けるためには、さらなる進化や変化も必要だと感じています。私たち営業は社内でもお客様に近いセクションですので、そのために市場や現場の意見を出来るだけフィードバックするよう心がけています。例えばストリートに持ち出して使用するためだけに作られたモデルです。そうやってより多くのお客様にマッチするラインアップの実現も、Priviaらしさのひとつと言えるのではないでしょうか。

10周年を迎えての新たなチャレンジ

10周年を迎えての新たなチャレンジ

Priviaが誕生10周年を迎えた今年、新たなモデルも発売になりました。これまでもずっとチャレンジを続けてきたブランドですが、今回もかなり個性的なデザインになっていると思います。このモデルは特に楽器専門店などで好評をいただいていて、女性のご担当者の方など、初めて実物を目の前にお出しすると「凄い!」とか「カワイイ!」とか、声に出してくださる方も多くて嬉しいですね。また今回は、世界の有名なコンサートホールなど10種類の音響イメージを体感できる「ホールシミュレーター」という機能を搭載していますが、これもPriviaらしさの表れだと思います。そのホールに出かけるまでなら通常でも可能なことですけど、そこで弾いているような体験を提供できる、そんなユーザーの憧れを叶えることができるのは、いまはPriviaだけなのではないでしょうか。

10周年を迎えての新たなチャレンジ